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心肺蘇生法の必要性

令和3年に一般市民が目撃した心肺機能停止傷病者数は26500人。心肺停止から8分経過すると救命の可能性は極めて低くなります。救急隊が到着するまでの市民による心肺蘇生法の実施が生死を分け、助かったとしてもその後の経過・後遺症の程度に影響します。

一般市民の心肺蘇生法の実施によって、生存率は約2倍、社会復帰者数は約3倍に増加します。 特に心肺停止の原因の一部である循環器疾患や脳疾患の治療は一分一秒を争うので、心肺蘇生法をすぐに開始できるかどうかが重要です。

*『一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者のうち、一般市民による心肺蘇生実施の有無の生存率・社会復帰率』より


またこの調査からは、一般市民の半数近くが心肺蘇生を実施しなかったことも読み取れます。

『平成29年度 救急に関する世論調査』によると、
目の前で人が倒れたら、応急手当が「できない」とする人が57.3%

応急手当講習を受けたことがある人が62.5%  いるのですが、
正しくできるかどうか不安、と答えた人が64.0%  でした。
一般市民の半数が心肺蘇生法の実施に戸惑い、過去に講習を受けた事があっても手技や知識不足からの不安があることわかります。

健康であれば、自身・もしくは家族の何らかのライフイベントが発生してその状況に直面するまで、病や死を目にしたり感じる機会がなく年を重ねる方も多いです。医療職でない限り、健康な方であれば心肺蘇生法について調べてみよう・講習で手技を学んだり復習しよう、と思うきっかけも少ないかもしれません。
しかし昨今のコロナ禍を経て、人々の健康に対する概念は変わったのではないかと思います。

「CPR」は教育・啓蒙目的で作成されており、日常の中で目にしてもらって話題のきっかけになることを狙いの一つとしています。ユニークなアプローチで人々を楽しく巻き込み、心肺蘇生法に親しんでもらうことが、ゆくゆくは救命蘇生率を上げることにつながってゆけば嬉しいなと考えています。

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